三方を道路に囲まれた敷地に立つ住宅です。子供を安全に遊ばせたい,プライバシーを確保したいという奥様の要望をうけ,道路形状に沿うようにボリュームを「ロの字型」に配置し,中心部に中庭を計画しました。中庭型の閉鎖性を解消するため,軒先をなるべく低く設定して中庭に光を取り込んでいるため,玄関ボリュームを構成する板貼りの壁と木製の建具にも中庭の雰囲気が映り込んでいます。またダイニングは吹き抜けとし,上部からも障子越しの柔らかな光を導入しています。中庭にそった廊下を利用した家事空間は,行き止まりのない効率的な動線となっています。