プリヤデザインでの6か月間のインターンシップを終えて

2023年08月25日(金)

プリヤデザインでの6か月間のインターンシップを終えて

 

私はフィンランドのアールト大学のデザイン建築学部を卒業し、大学院生として京都工芸繊維大学に交換留学したヘレナ・パイウォケです。交換留学を終え、プリヤデザイン一級建築士事務所での半年間インターンシップを体験しました。

 

会話できる環境で相談しながら仕事を進めることが出来るのがプリヤデザインの凄く良い所です。フィードバックを頂き、日本建築のスタンダードに直接慣れ始めました。建築の様々な作業と建築家の責任を全体的に拝見できたこと、現場で現実的な建築の作り方を見学出来たことが興味深かったです。事務所の皆様に大変お世話になり、沢山手伝ってもらいました。地鎮祭にも参加し、日本の建築文化を直接経験できました。またお客さんとの出会いと相手に対するリスペクトに傍で見て感動しました。建築のイベントに先生と一緒に参加し、プリヤデザイン以外の建築家との会話も出来て、色々な建築についての考え方や作り方に関われました。図面やCGのソフトを使い、個人のスキルを生かすことや仕事の影響を現場で拝見出来たことがモチベーションになりました。写真集、英訳、模型、電気図面、色々なスキルを活かせたことで全般的に経験がある建築家になりたい気持ちが増えました。

 

フィンランドと日本の自然環境の違いに最初にとまどいましたが、壁や屋根の厚さ、中と外の関係が明らかに違うことに気付きました。海外と日本の仕事文化はやはり違うので、ある意味で一から学び始めた気分になった事もありました。例えば外を見たい気持ちと外の世界から隠したい、真逆の考え方は今の私にとって両方分かる気がして、日本人とフィンランド人の似ている・似ていない所を研究出来ました。日本人の考え方や感じ方に親しめた気がします。

 

プリヤデザインの特別に光ってるとこは京都的な細長い敷地でも静寂な空間を作れることです。京都でなくても、町中で私的な、明るい自宅のデザインは今時の忙しい生活の中で日常生活の大事なポイントだと思い始めました。お施主さんが求めている生活と、美しい季節の変わり目が共存出来る空間を作ることを勉強出来ました。

 

プリヤデザインでの毎日が文化、社会と関わることができ、個人的な成長にとって刺激的でした。一人で海外生活に飛び込んだ私にとってプリヤデザインが安心感を与えてくれたおかげで日本社会に少しずつ馴染む事が出来ました。感謝の気持と、ここからもっと頑張って建築をやっていきたい気持ちが大きいです。これからもプリヤデザインで学んだ事を大切にし、勉強し続けたいと思います。