東京旅行【1】

2025年06月29日(日)

みなさんこんにちは。佐伯です。

 

少し前に、東京へ1泊2日でひとり旅に行きました。2日ともあいにくの雨だったのですが、色んなところを回れたので、記録しておこうと思います!

 

 

まず最初に阿部勤展へ。

竹中工務店東京本社の1階にあるギャラリーA4で開催されていました。

 

 

小規模ながら密度の濃い展示で、入場無料とは思えないクオリティでした。

 

 

阿部さんが設計した住宅の空間構成を、模型で平面的・断面的に分析されていて、とても分かりやすかったです。

 

 

代表作の自邸「中心のある家」の一部原寸大模型がありました!中心の空間から、ダイニング、コージーコーナー、キッチンのつながりを見ることができました。

 

 

通常であれば、やや狭いかなと感じる寸法設定ですが、「廊下」と「部屋」として区切らずに、ゆるやかに「場」を作る平面計画なので、居心地がよさそうでした。

スケール感の勉強になりました。

 

 

 

ランチ後、ホテルにチェックイン。

東京のホテルがどこもかなり値上がりしていてかなり迷いましたが、「トグルホテル」というところに宿泊してみました。

 

 

首都高と鉄道と神田川が交差する立地で、共用テラスからの眺めがダイナミックでした。

 

 

クラインダイサムアーキテクツがデザイン監修。コンセプトである、トグルの「on/off」や「切り替え」をバイカラーで表現しています。

 

 

朝食会場のカフェ。面白い位置にシャッターがあって、どういう防火区画なのか気になりました。

 

 

廊下もバイカラー。各階で、緑色の部分がピンク、紫、水色、紺、黄色に塗り分けられています。

カードキーでエレベーターの停止階が決まるので、残念ながら他の階は見ることができませんでした。

 

 

私はロフトのあるお部屋に宿泊しました。大きな2段ベッドが挿入されているような格好です。スチールの角パイプで組んだフレームがなかなか小さい断面。洗面台では、タオル掛けの機能も持っていました。

 

 

この日は肌寒く暖房をつけていたので、ロフトに暖気がたまってしまい、ほぼ下にいました。窓際のソファに寝具をセットして、ベッドとして使うことができます。

 

 

ロフトへの階段は箱階段のようになっていて、冷蔵庫やポット類が納まっています。

 

 

結構ビビッドな色の中に身を置きましたが、旅の疲れを癒すことができました。

 

ホテルを離れ、上野公園の中にある上野東照宮へ。本殿を参拝する前に心を清める場である「静心所」はNAP建築設計事務所の設計。

 

 

倒木のおそれがあったため伐採することになった大イチョウを、小断面の材にして屋根架構に再利用しているそうです。

 

 

シェル構造とした屋根を、左側のスチール柱を支えとしてやじろべえのように持たせているとのこと。

 

 

それにより、右側の御神木の方に柱を落とさない構造が実現しています。

縁側に座ると、波打った形状の軒裏の陰影が美しいです。

 

 

 

縁側から下りると、目線の先に伐採された大イチョウの切り株を見るためのスリットが開けられています。

 

 

雨音も心地よく聞こえ、よき瞑想の場でした。

 

 

上野といえば、コルビュジエの国立西洋美術館。いつ見ても、美しいプロポーションです。

 

 

ピロティの柱頭部分もチラ見。

 

 

前川國男設計の東京文化会館へ!柱への照明スリットの取り方。技術の進歩によって、建設当時より照明の径もどんどん小さくなっているので、現代だったらどのような照明計画にするのだろう、と考えたりします。

 

 

ホワイエへ。オーストラリアバレエ団の来日公演「ドン・キホーテ」!

実は今回の旅の目的はこれでした!友人がシニアアーティストとして在籍し、活躍しているのを見ることができて感動しました。

本当に、舞台に立っているだけで美しかったです!

 

 

長くなってしまいましたが、2日目の記録もまた書かせていただこうと思います。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

佐伯