みなさんこんにちは。佐伯です。
大文字の送り火も終わり、夜は秋の虫が鳴き始めましたね。
今日は東京旅行の完結編、白井晟一設計の「松濤美術館」についてです。
渋谷駅から徒歩15分ほど、松濤の住宅地の中に位置します。
あまり大きいとは言えない敷地の中に、外壁が大きく弧を描き、入口前に広場が設けられています。
軒裏照明のランダムな配置に、不思議と軽やかな印象を受けます。

写真奥の袖壁には、小さくて可愛い手洗い場が。

エントランスホールの天井は薄く切ったオニキスの光天井。中庭の吹き抜けにかかっているブリッジまで、まっすぐに視線が抜けます。

残念ながら雨だったのでブリッジには出られませんでした…。
優雅な弧を描く手すりと、神殿を思わせる列柱は、水平と垂直の感覚を増幅していくような意匠です。

階段室は壁面と手摺のアールが美しかったです。途中に収蔵品が展示されています。
照明も白井氏の設計。


EVホールから中庭の吹き抜けをのぞむ。白井氏らしいアールがここにもあります。

地下2階と地下1階の展示室は「セーヴル展」の会期中で撮影不可だったのですが、
地下2階の「サロンミューゼ」は、まるで邸宅のような居心地の良さでした。
中庭吹き抜けの泉とブリッジを見ながらの復路です。

セーヴル展の内容自体も素晴らしかったのですが、
展示室の吹き抜けに面した開口を、展示のためふさいであったのが少し残念でした。(紫外線対策もあるので難しいのですが…)
濃密な非日常感を味わうことができる、稀有な美術館でした。また機会があれば再訪したいです。
佐伯