大正時代に建てられた京町家を,夫婦のセカンドハウスとして改修した。敷地の二階から奥庭越しに堀川通りを望むロケーションである。細長い敷地特有の屋根の長さと高さを活かし,二階に主空間となるLDKを配置した。既存家屋は一列三室型の典型的町家であり,昼間でも薄暗く閉塞感があったため,階段室にトップライトを設け,リフレクターや灯窓を用いて光の通り道をデザインした。もともと周辺家屋に対して開放的であった二階の物干しは,外壁と同じ壁で囲みつつ開口部を設けることで,プライバシーの確保と堀川通りへの抜け感が両立するテラスとした。水回りと寝室は一階の奥庭に面して計画し,静謐な空間となるよう設えた。収納用の扉が多くなりがちな玄関は,彩色和紙を用いて一枚の絵画のような連続性を持たせ,夫婦が演出する装飾品と共に,家人や客人を迎えるギャラリー空間とした。
名称: | 高辻の町家 |
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所在地: | 京都市下京区 |
URL: | - |
用途: | 住宅 |
構造: | 木造 |
規模: | 地上二階建て |
敷地面積: | 66.57m2 |
建築面積: | 56.17m2 |
延床面積: | 97.89m2 |
竣工年: | 2023年 |
掲載誌: | |
設計: | プリヤデザイン一級建築士事務所 |
施工: | 株式会社 アーク 濱 貴幸 |
撮影: | 松村芳治 |
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