松原の家

コンセプト

南側の窓からは隣接する寺院の大屋根と庭の緑といった京都らしい風景が楽しめるマンションの改修計画です。サッシだけを残したスケルトンリフォームを実施しました。職住が一体化していた町家の住まい方(公私の分離と融合,動線と視線の制御,外部との関わり方)をマンションにおいて実現し,利便性ではなく心に訴える経験を大切にする住まいとすることを心がけました。カウンセリングルームともなる居間は内外を緑でつなぐことによって美しい寺院の風景を取り込み,無垢の床材や月桃紙,竹格子,網代などの自然素材により,和の要素のやわらかさを体感できる空間としています。小規模ながらも,手彫りのレリーフや欄間などの細部や素材や色使いのコントラスト等によって,癒しのあふれる住まいを実現しています。

DATA

名称: 松原の家
所在地: 京都府
URL: -
用途: 専用住宅
構造: -
規模: -
敷地面積: -
建築面積: -
延床面積: 75.70㎡
竣工年: 2011年
掲載誌: 婦人画報2012年7月号(ハースト婦人画報社), リライフプラスvol.8(扶桑社,2012年)
設計: プリヤデザイン一級建築士事務所
施工: 株式会社 Arcc
撮影: 松村 芳治/下村 康典
タグ: